【ダーツバレル カイザー4 レビュー 荏隈秀一選手 アルティマダーツ】6種類を投げこんで徹底比較

試し投げをするのが一番ですが、そもそも近くにショップが無かったり、コロナで外出できないことも…

私はダーツ歴10年の知識、元JAPANプロのスキルをもとにブログを立ち上げ、今まで36種類以上のバレルのレビューをしてきました。

ふれっど

近くに試し投げができるショップが無いので、すべて自宅で投げ込んでレビューしています。

そこでこの記事では、「カイザー4」のスペック、投げやすさ、グリップ感、飛び等について、他のバレルと比べて何が違うのか解説していきます。

デメリットや注意点についても、正直な感想を書いています。

ふれっど

そして、解決策もしっかりご用意しています。

あなたが「カイザー4」を手にして、投げたときの感触までイメージできるよう、写真や動画、表を使って、わかりやすく伝えていきます^^

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【アルティマダーツ カイザー4】のデザイン・スペックは？【比較表でわかりやすく解説】

まずはどんな違いがあるのか、６種類のカイザー４のスペックについて、表にしてまとめてみました。

バレルデザイン	バレル名	グリップエリアのカット	重量[g]	全長[mm]	最大径[mm]	グリップエリアの 最小径[mm]	材質 [ﾀﾝｸﾞｽﾃﾝ%]	規格	税込価格
	タイプ１	浅めリングカット 深めリングカット 縦カット	16.5	38	7.3	5.6	90	2BA	15,950
	タイプ１プラス	浅めリングカット 深めリングカット 縦カット	17.5	40	7.3	5.6	90	2BA	15,950
	タイプ２	浅めリングカット 幅広リングカット マイクロカット 縦カット	16.5	38	7.3	5.8	90	2BA	15,950
	タイプ２プラス	浅めリングカット 幅広リングカット マイクロカット 縦カット	17.5	40	7.3	5.8	90	2BA	15,950
	タイプ３	多種類の幅のリングカット	16	37	7.3	5.8	90	2BA	15,950
	タイプ３プラス	多種類の幅のリングカット	18	42	7.3	5.8	90	2BA	15,950

「カイザー4シリーズ」スペック比較表

プラスがあるかないかの違いは、全長と重さと色です。

ふれっど

とくにタイプ3は全長が5mm、重さが2gも違うので、投げている感覚は全く異なります。

【タイプ1・タイプ1プラス】の形状・カット・重心

「タイプ1」の特徴は、「わずかなへこみ」と「ふくらみ」です。

ふれっど

へこんでいる部分の太さが約5.6mm、ふくらみは7.3mmとなっています。

カイザー4タイプ1 ※出典：株式会社イーアールスポーツ

細かいリングカットが16個、縦カットが24個入っており、まるでサイコロが並んでいるかのような繊細なカットになっています。

このリングカットは、最大径に近づくにつれて、深く、大きくなっているのが特徴です。

カイザー4タイプ1プラス ※出典：株式会社イーアールスポーツ

タイプ1の重心は中心よりも、やや前。

タイプ1のセッティング時の重心は、写真のとおりです。

タイプ1プラスの重心も、中心よりほんの少し前。

タイプ1プラスのセッティング時の重心は写真のとおりとなっています。

【タイプ2・タイプ2プラス】の形状・カット・重心

「タイプ2」は、ひし形のトルピードバレルとなっています。

ふれっど

最大の特徴は「浅めのリングカット」と「幅広のリングカット」が、絶妙にならんでいる点です。

カイザー4タイプ2 ※出典：株式会社イーアールスポーツ

最大径の付近にはマイクロカットが入っており、こちらも縦カットが刻まれています。

カイザー4タイプ2プラス ※出典：株式会社イーアールスポーツ

タイプ2の重心は、やや前です。

タイプ2のセッティング時の重心は、写真のとおりとなっています。

タイプ2プラスの重心は、中心よりもほんの少し前。

タイプ２プラスのセッティング時の重心は写真のとおりです。

【タイプ3・タイプ3プラス】の形状・カット・重心

「タイプ3」は「タイプ2」と同じく、ひし形の形状となっています。

カイザー4タイプ3 ※出典：株式会社イーアールスポーツ

刻みは、幅の違うリングカットが配置されており、「タイプ3プラス」は長くなった分、リングカットが増えています。

カイザー4タイプ3プラス ※出典：株式会社イーアールスポーツ

タイプ３の重心は、センターよりもやや前。

タイプ３のセッティング時の重心については、写真をご覧ください。

タイプ３プラスの重心も、中心よりもほんの少し前。

タイプ３プラスのセッティング時の重心については、写真のとおりです。

【アルティマダーツ カイザー4】の投げやすさ・グリップ感・ダーツの飛びは？

バレルを選ぶときに気になる、次の３つについて解説します。

それぞれ、カイザー4同士で比較して、解説していきたいと思います。

バレルデザイン	バレル名	投げやすさ	グリップ感	ダーツの飛び
	タイプ１		ソフト	山なり
	タイプ１プラス		ソフト	山なり
	タイプ２		滑らない しっかり指にかかる	シャープ
	タイプ２プラス		滑らない しっかり指にかかる	シャープ
	タイプ３		指に吸い付く	ややシャープ
	タイプ３プラス		指に吸い付く	ややシャープ

カイザー4タイプ別比較表
【投げやすさ、グリップ感、飛び】

【カイザー4】の投げやすさ

投げやすさに大きく影響するのは、グリップする場所の「太さ」、「カット」、そして「長さ」です。

その観点と、実際に投げてこんでみた感覚で、評価していきます。

タイプ１ 評価

タイプ１は、バレルの後ろの部分が約5.6mmと細めので、６種類のバレルの中では、そこまでの投げやすさは感じませんでした。

ふれっど

とはいえ、縦カットの部分が長いので、リリースの抜けはバツグンです。

少し軌道を山なりしたい方に、ピッタリのバレルと考えています。

タイプ１プラス 評価

ふれっど

基本的にはタイプ１と同じく、グリップゾーンが細くなっている（約5.6mm）ので、６種類の中では、それほどの投げやすさを感じませんでした。

また、タイプ１と比べると、2mmほど長くなっているので、重心のとらえやすさから言うと、少し難しくなっているのではと感じています。

とはいえ、タイプ１と同じく、リリースの抜けは健在です。

飛びをキレイにしたい方や、リリースで指に引っかかってしまうことに悩んでいる方に、試していただきたいバレルとなっています。

タイプ２ 評価

タイプ２はカットが強めなので、リリースでしっかり抜かないと、指に引っかかりすぎる可能性があります。

ふれっど

カットが強いほうが好きな方や、リリースでしっかり抜くスキルがある方にとっては、投げやすいと感じるはず。

タイプ２・タイプ３のグリップエリアの太さはともに、タイプ１と比較して太くなっています。

タイプ２もタイプ３も、基本的には非常に投げやすいバレルです。

タイプ２プラス 評価

タイプ２プラスはタイプ2と比較すると、全長が2mm長いです。

ふれっど

タイプ2と比べると、バランスがとりにくいので、投げやすさは劣るのではないかと考えています。

とはいうものの、タイプ２プラスはタイプ２を同じく、カットが強めです。

リリースが得意な方や、とにかく滑らないほうが良い方にとっては、投げやすいバレルと言えます。

タイプ３ 評価

カイザー４の中では、一番の投げやすさであると考えています。

ふれっど

グリップする場所の太さも充分であることももちろんのこと、幅違いのリングカットが絶妙に指にかかるからです。

このリングカットが、しっかりと指にかかりつつも、リリースでしっかりと抜けていきます。

そして、比較的「全長が短い」ということも、重心をとらえやすいので、投げやすさを感じる一つの要因です。

ふれっど

とにかく「投げやすさを重視する方」は、この「タイプ３」をぜひ候補にしぼってみてください。

タイプ３プラス 評価

タイプ４と比べると、全長が5mm長くなっています。

ふれっど

5mmはかなりの差です^^

この長さによって、空中でバタつく可能性があり、タイプ４と比較すると、投げにくさを感じることもあります。

とはいえ、幅違いのリングカットの性能がハンパではないので、投げやすさの観点から言うと、トップクラスです。

ふれっど

長い長いと言っておりますが、カイザー4以外のバレルと比較しても、42mmという長さは、ごく一般的な長さなので、ご安心ください^^

他のバレルとの比較は、後ほど説明します。※比較表あり

【カイザー4】のグリップ感

グリップ感は「カット」と「形」で決まると考えています。

「プラス」バージョンは、「刻み」も「形状」それぞれのタイプと基本的には変わらないので、まとめて解説することとします。

タイプ１とタイプ１プラスのグリップ感

タイプ１は、カイザー４シリーズの中では、ソフトなグリップ感です。

ふれっど

刻みの細かさが、そのグリップの柔らかさを引き出しています。

また、「わずかなへこみ」と「ふくらみ」が指にフィットするので、「グリップに迷いにくい」という印象です。

そして、タイプ１はリリースで回転をかけると、バツグンのグリップ感を感じることができます。

ふれっど

縦カットが多めに入っているからです。

「弱めのカットが好き」、「リリースで回転させたい」そんな方には、即戦力となるようなグリップ感となっています。

タイプ２とタイプ２プラスのグリップ感

タイプ２はカットが強いので、しっかり指にかかるグリップ感を感じることができます。

ふれっど

とにかく軽い力で持っても、グリップが滑りません。

少いチカラでグリップできると、適度に脱力できるので、スローの柔らかさにつながります。

とくに「手首」を柔らかく使うことが可能です。

そしてこちらも「縦カット」が入っているので、リリースで抜きやすくなっています。

ふれっど

回転のかけやすさもバツグンです。

とにかく脱力して、ムチのように腕をしならせて回転をかけて投げたい方には、ピッタリのバレルとなっています。

タイプ３とタイプ３プラスのグリップ感

タイプ３は幅違いのリングカットによって、指に吸い付くようなグリップ感を感じることができます。

ふれっど

この吸い付くようなグリップ感が生み出すのは、リリースコントロール力です。

たとえば、「ダーツをスパンと離す」ことも、「ゆっくり時間をかけて離す」こともできるようになります。

もちろん、他のバレルがそれができないというわけではありませんが、このタイプ３はリリースコントロールがしやすいというのがポイントです。

【カイザー4】ダーツの飛び

正直言って、どのタイプも非常に飛びがいいのですが、微妙に違いがありました。

ふれっど

とはいえ、ダーツの飛びは、言葉で説明するよりも、動画の方がわかりやすいですよね。

そこで、種類の違う６本を連続で投げている動画を用意しました。

通常の動画と、スローにした動画をのせていますので、参考にしてみてください

スローにしたものがこちらです。

ダーツの飛びは、投げる人、投げ方によって、まったく変わってくるので、一概には言えませんが、タイプ１は比較的山なり、タイプ２はシャープで鋭い矢飛び、タイプ３はやや鋭い矢飛びとなりました。

ふれっど

わたしはとにかく、ブルに吸い込まれるような飛びに、快感でした^^

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【アルティマダーツ カイザー4】の注意点は？

カイザー4のどのタイプにおいても、カットの性能が非常に高いので、この刻みに頼りすぎてしまうことに注意です。

ふれっど

「カットに頼って何が悪いんだよ」と思うかもしれませんが、リリースが遅くなったり、人差し指を引っ掛け過ぎたりする原因となる可能性もあります。

いくら縦カットが入っていて、リリースの抜けが良かったり、幅違いのリングカットで指に絶妙に吸い付いていても、投げ方がしっかりしていなければ、もちろんちゃんと飛んでいきません。

自分の投げ方をしっかり確立したうえで、高性能のバレルを投げることで、実力は必ずついてくると考えています。

したがって、おもわず頼りすぎてしまうほどの、高い性能の刻みに注意です。

【アルティマダーツ カイザー4】と他の人気バレルを比較すると？

カイザー4と、人気のトルピードバレルを比較してみました。

バレルデザイン 画像クリックで ダーツハイブで 調べられます	バレル名	プレイヤー	税込価格	重量[g]	全長[mm]	最大径[mm]	材質 [ﾀﾝｸﾞｽﾃﾝ%]	規格
	カイザー4タイプ1	荏隈秀一選手	15,950	16.5	38	7.3	90	2BA
	カイザー4タイプ1プラス	荏隈秀一選手	15,950	17.5	40	7.3	90	2BA
	カイザー4タイプ2	荏隈秀一選手	15,950	16.5	38	7.3	90	2BA
	カイザー4タイプ2プラス	荏隈秀一選手	15,950	17.5	40	7.3	90	2BA
	カイザー4タイプ3	荏隈秀一選手	15,950	16	37	7.3	90	2BA
	カイザー4タイプ3プラス	荏隈秀一選手	15,950	18	42	7.3	90	2BA
	パイロG7	星野光正選手	14,100	17	39	7.8	90	2BA
	ライジングサンG5	村松治樹選手	14,100	18.3	42.5	6.8	95	No.5,2BA
	ライジングサン4.0 47	村松治樹選手	14,767	21	42.5	7.8	95	2BA
	エンプレチュ	坂口優希恵選手	11,999	17	41	7.6	90	2BA
	ミラクルG2	鈴木未来選手	14,767	21	49	7	95	2BA
	ローマン2	宮脇実由選手	11,000	19	44	7.3	90	2BA
	ロペス4	浅田斉吾選手	11,000	20	39	7.8	95	2BA

「カイザー4」と人気トルピードバレル比較表

「カイザー4シリーズ」 は、他のバレルと比較して、軽めのラインナップとなっています。

ふれっど

そして、「短め」でもあります。

この「短め」で「軽め」というスペックが、投げやすい理由の１つなのではと考えています。

値段については、高級感と高性能なだけあって、価格もそれなりです。

とはいえ、この「カイザー4」にはそれ以上の価値はあります。

他のバレルが気になる方は、下記の記事をご覧ください。

>>中級者おすすめダーツバレル17選【バレル専門家が36種類投げ込んで厳選】

【アルティマダーツ カイザー4】の価格比較と【損をしないで買う方法】

お店で試し投げができる方は、ショップの価格と下の価格表を比べて、安い方を選ぶのが大変お得です。

試し投げができない方は、この記事を参考にしていただき、どのバレルを選ぶかを考えてみてください。

※表は左右にスクロールできます

バレルデザイン
タイプ	カイザー4タイプ1	カイザー4タイプ1 プラス	カイザー4タイプ2	カイザー4タイプ 2 プラス	カイザー4タイプ3	カイザー4タイプ3 プラス
最安ショップ	アマゾンで調べる	アマゾンで調べる	アマゾンで調べる	アマゾンで調べる	アマゾンで調べる	アマゾンで調べる
アマゾン	15,950	15,950	15,950	15,950	15,950	15,950
楽天市場	15,950	15,950	15,950	15,950	15,950	15,950
マキシム	15,950	15,950	15,950	15,950	15,950	15,950
エスダーツ	15,950	15,950	15,950	15,950	15,950	15,950
ダーツハイブ	15,950	15,950	15,950	15,950	15,950	15,950
イーアールスポーツ	15,950	15,950	15,950	15,950	15,950	15,950
グリップエリアの刻み	浅めリングカット 深めリングカット 縦カット	浅めリングカット 深めリングカット 縦カット	浅めリングカット 幅広リングカット マイクロカット 縦カット	浅めリングカット 幅広リングカット マイクロカット 縦カット	多種類の幅の リングカット	多種類の幅の リングカット
重量	16.5g	17.5g	16.5g	17.5g	16g	18g
全長	38mm	40mm	38mm	40mm	37mm	42mm
最大径	7.3mm	7.3mm	7.3mm	7.3mm	7.3mm	7.3mm
グリップエリアの 最小径	5.6mm	5.6mm	5.8mm	5.8mm	5.8mm	5.8mm
投げやすさ
グリップ感	ソフト	ソフト	滑らない 指にかかる	滑らない 指にかかる	指に吸付く	指に吸付く
ダーツの飛び	山なり	山なり	シャープ	シャープ	ややシャープ	ややシャープ
タングステン含有率	90%	90%	90%	90%	90%	90%
規格	2BA	2BA	2BA	2BA	2BA	2BA

「カイザー4」価格比較表  2021年5月9日現在

アマゾン・楽天は、値段の変動が激しいので、定価よりも安くなっているときはチャンスです。

考えすぎると、また定価に戻ってしまうのでご注意ください。

ふれっど

人気のバレルはあるあるなんです^^

【アルティマダーツ カイザー4】のレビューまとめ

「カイザー4」6種類を実際に投げ込んだうえで、メリット、デメリットをまとめてみました。

あなたにピッタリのタイプを、見つけてみてください。

わたしのおすすめは、超絶投げやすい「タイプ3」です。

荏隈秀一選手も「タイプ3」を使っているそうですよ^^

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